2021/03/16

宇宙【そら】へ


宇宙を「そら」と読ませる小説は、他にもある。

John Scalzi[ジョン・スコルジー]の『老人と宇宙(そら)』も、その一つである。

原題はOld Man's War、内田昌之訳でハヤカワ文庫SFから出ている。

邦題が、ヘミングウェイの『老人と海』(原題:The Old Man And The Sea)をもじったものであるのは明らかだ。 


『宇宙へ』は、Mary Robinette Kowal[メアリ・ロビネット・コワル]の長編SFで、2020年の夏に酒井昭伸の邦訳がハヤカワ文庫SFから出ている。

そのことが「S-Fマガジン」2020年10月号で紹介されている。






小生は、まず『宇宙へ』を読み、感動して、巻末の解説を読み、後日譚の『火星のレディ・アストロノート』へと導かれたわけである。
前述のように、この二つの物語の間には30年のラグがあり、作者コワルは、その間を埋める物語も書き継いでいるようである。

レディ・アストロノートという呼称について、宇宙飛行士は男であって当然という考え方を基にしている、と『宇宙へ』の作中主人公のエルマ・ヨークは批判的に言うのである。

 


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