2016/10/13

カメムシの秋


秋口から、カメムシとの戦争が始まった。
ヤツは真上から見ると盾のような形をしていて、頑丈そうである。
思いもしない、アパートの壁の狭い割れ目や、窓枠の隅に張りついていることが多い。

ある時は網戸の隙き間から、室内側に侵入していたヤツがあった。
またある時は、干してあった布団に張りついたヤツに気づかないまま取り入れて、その上で一晩寝てしまったことがある。
翌朝布団をあげると、ぺちゃんこになったヤツが現われてギョっとなったのだが、きれいに処理することができた。
悪臭も発生していなかった。

あまりに数が多いので退治を試みる。
しかし、普通の殺虫剤は効かない。
ゴキブリ用のも効かない。
ひょっとして昆虫の姿を模した超小型の宇宙船ではなかろうか。
(SFの読みすぎや……)

そこで「冷凍殺虫」をうたったのを買ってきた。
これが効く。
3秒ぐらい吹き付けるとヤツは真っ白になって動かなくなる。
解凍されたら再起動するのでは、と恐れたが大丈夫だった。

調子にのってヤツを追っかけていると、冷凍ガスがすぐになくなってしまう。
一缶1,000円ぐらいもするのが玉にキズだ。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿