普段、手帳にメモをとるのに万年筆を使っている。
ドイツ製のPelikanを高校生の頃から気に入っていて、何年か前に「Classic」という最も安価なモデルを購入した。
ペン先を選ぶときは常に中字、なぜならば筆圧が強いので、細字では紙に溝ができてしまうからである。
インクはPelikan 4001のボトル入り、ロイヤルブルーがこれまた昔からのお気に入りである。
ロイヤルブルーのいいところは、色が美しいのはもちろん、指についても水洗いできれいに落とせるのである。
2色目のペンが欲しくなって、PILOTが初心者用と称する万年筆を買うた。
メーカーの標準価格が1,000円の製品である。
巷の評判はすこぶる良くて、よく売れているそうである。
文房具屋の店頭で試し書きをしたときは、好感を持ったのだが、自宅で使い始めると「初心者用」のしかけが邪魔になってきたのである。
このペンは軸の断面が円ではなく三角形になっていて、それゆえ初心者に対してペンを持つ位置を強制するのであるが、自分がその位置で持つと、ペン先の角度がいつもとは異なってしまい、書きづらいのだった。
また、買い物に失敗してしまった。
仕方なく、三角形の軸をヤスリで削って丸くした。
新品で透明の美しい軸をガリガリと削った。
もったいなかったけれども、持ちやすくなった。
別売りのコンバータにPelikan 4001の茶色を入れて使うことにしたのは、青(ロイヤルブルー)に対する2色目として、赤以外の色を使いたかったからで、オレンジ色でもよかったのだが、同じPelikanの茶色を偶々見つけたのである。
茶色の欠点は……指につくと、洗っても落ちない!
■BLOG_913 IS OVER.
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