カメラレンズのマウント方向(およびリングの回転方向)が正反対、という話の補遺。
1840年代後半のドイツに、ともに顕微鏡の製造からスタートした、後のライカ[Leica]とツァイス[Zeiss]という二大ライヴァルメイカーの萌芽がみられる。
LeicaはLeitz(ライツ:人名)のカメラという意味合いからして、カメラのメイカーだという姿勢を強く打ち出しているのに対して、Zeiss(これも人名)はレンズ専業という印象が強い。
それは現在の話で、かつてZeissにもZeiss Ikon(ツァイス・イコン)というカメラブランドが存在した。
Webで調べたことの受け売りだが、日本光学がカメラを製造する際にZeissを目指し、精機光学研究所(後のキヤノン[Canon])はLeicaを手本とした、ということである。
ZeissのカメラとLeicaとは、レンズのピントおよび距離リングの回転方向が異なっていたために、それぞれを手本としたNikonとCanonでも逆転が起きたのである。
ちなみに、日本光学(現ニコン)のブランドであるNikonも、ZeissのIkonに通じるものがある。
Leica、Canonと同方向に回転するレンズを採用しているカメラは、他にはオリンパス[Olympus]、シグマ[Sigma]ぐらいで、実は少数派である。
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