2013/01/25

償いの報酬


月曜日。
図書館は休館なので、この日を利用して研修が行われる。
現在所属している会社が「Book Dr. (ブックドクター)」と呼んでいる、本の修繕。
その講義と実習。
破れた頁、外れた頁などを、さまざまな材料を使って原状に近い状態に戻す。
化学糊やセロファンテープを使用しない。
小麦粉と澱粉を水に溶いて煮て裏漉しして作った糊と、和紙を使う。
背が割れてばらばらになった本は、ノド(頁の根元のこと)の三か所に電動ドリルで穴を明けて糸でしばる。
会場となったT市の多目的ホールは空気が乾燥し過ぎていて、人ののどにはよくない。

研修終了後、阪急電車に乗って梅田へ。
ひと月ぶりに御堂筋を歩く。
スーパーマーケットKOHYOの淀屋橋店で食糧調達。
ジョナゴールドが安かったので(98円)2個、他にサンドウィッチを二つ買う。
りんごを一つずつポリ袋に入れてくれた気遣いがうれしい。

店を出てエクセルシオールカフェへ。
ホットのロイヤルミルクティをミディアムサイズのマグカップでオーダーする。
「店内でお召し上がりですか」
「外で」
「煙草は吸われますか」
「いいえ」

マグと砂糖三袋、コップ一杯の水をとって、店外のテーブルへ。
一番遠いテーブルを選ぶのは、持ち込んだサンドウィッチを見とがめられないためだ。
そのかわり、地下鉄の改札口に通じる階段へ往来する人たちの視線にさらされる。
メンチカツをほおばっていると、友人のUの顔が見えた。
何十年か会っていないが、声をかけるとすぐに気づいた。
テーブルに誘い、しばらく会話。
彼は大阪府サッカー協会の理事を辞したばかりだが、この日も協会の会合に行くと言う。
こちらは昨年末に注文した眼鏡を店に受け取りに行く途中で、まったく偶然の出会い。
携帯端末のアドレス類を交換して別れる。

眼鏡店へ。
ほぼ10年ぶりに新調した眼鏡は、クラシックなボストン形フレーム。
素材はチタニウムなので、軽い。
雨が降りだし、折り畳み傘を開いて帰る。

▼読んだ本メモ
『償いの報酬』(原題:A Drop Of The Hard Stuff、Lawrence Block著、田口俊樹訳/二見文庫)
期限までに返却できず、図書館から督促の電話を受けてしまった。
ふだんはあまり内容にふれないが、少し書く。
「酔いどれ」探偵マット・スカダーシリーズの最新作。
スカダーは断酒を決意し、AA(日本の断酒会のようなもの)に通っている。
探偵小説というよりはAA日記といった風情で、酒に関する記述が多い。

メイカーズ・マークについて、ディッケルやワイルド・ターキーほど高価ではないという。
それは意外だったが、本国と日本では価値が異なるようだ。
スカダーはバーテンのルシアン相手に、ワイルド・ターキーやエヴァン・ウィリアムズにメイカーズ・マークは負けないと言うのだが、酒の好みは人によって異なる。
メイカーズ・マークはまろやかで、ターキーは刺激が強い。
ボトルの「見てくれ」はメイカーズ・マークが圧倒的に美しい。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿