2011/07/31

往生際の悪い話

テレビが映らなくなったから助けておくれ、と実家の母から電話があった。
取扱い説明書を読んで自分で対処せい、と言って返した。

しばらくしてまた母から電話があった。
S社のテレビには自己診断機能というものがついており、インディケイターのランプが点滅する回数によって不具合箇所がわかるらしい。
その自己診断メニューを実行したら、点滅回数が「4」だったと言う。
この回数を修理窓口に伝えて不具合箇所を判定してもらうのだが……

修理相談窓口(フリーダイヤル)に電話すると自動応答のメッセージが、該当機種のコードナンバーを入力せよ、と言ってくる。
そのコードナンバーはS社のホームページ(ウェブサイトのこと)で探せ、とも言う。
PCとインターネット接続環境のないユーザは、まずここでつまずく。
ともあれ、実家のiMac(私自身のお古)でネットに接続する。
56Kbpsの内蔵モデムで、件のコードナンバーにたどり着くまで、なんと20分以上もかかった。
貼り付けてある画像が多くて、表示に時間がかかるからだ。

フリーダイヤルのやり直し。
コードナンバーを打ち込んで、待つことしばし。
担当のM氏に自己診断のランプ点滅回数を告げると「映像処理回路の不具合です」と言う。
不具合の箇所は判ったが、実家のテレビは生産終了後8年以上を経過していて、もはやメーカー修理は不可能だった。
使い始めてから10年余り。
もうちょっと長く使えそうなものだ。
アナログ放送の電波入力が途絶えたのと時を同じくして故障して使えなくなったことも訝しい。

諦めの悪い私は自己修理にチャレンジしたい旨をM氏に伝え、別の担当者から電話をもらうことにした。
翌朝連絡があったので、映像処理回路の修理についてたずねてみた。
基板ごと交換するのだと思い込んでいたのだが、さにあらず。
基板状の部品を個々にチェックするのだそうだ。
アマチュアにはできそうにない作業だ。
さらに、現在手に入る部品では代替できないと聞いたので、自己修理を断念した。

実家ではケーブルテレビに加入しているので、地上デジタルへの対応は済んでいる。
チューナーはそのままで、ディスプレイだけ買い替えればいいわけだ。
(ディスプレイだけ……?)
そこでまず、ケーブルテレビのJ社に問い合わせてみた。
「チューナー+テレビ(ディスプレイ)のレンタルプランはないのか?」
答は「No.」
次に、チューナーを装備していない液晶ディスプレイをチェックした。
同じ画面サイズのもので比較すると、チューナーを内蔵したディスプレイ(通常のテレビ)の方が格段に安い。
約半分の値段だ。
というわけで、やっとこさ買い替えが決定。
 

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