2017/05/13
ウィンスレットが大好き-->
右の耳を追いかけるように、左側の調子も悪くなってきた。
寄る年波。
それはともかく。
ケイト・ウィンスレットのファンである。
ウィンスレットとは、かの有名な『タイタニック』(1997年、 J・キャメロン作品)の主演女優である。
(主演、と打ったが)助演女優賞のカテゴリーでアカデミー賞にノミネートされたことよりも、ぽっちゃりとした体型のことが話題となった。
ウィンスレットは1975年生まれということだから、2017年には42歳である。
現在もグラマラス・以上の体型を維持しているが、顔周りはシャープだ。
役柄によって体重を調整しているようである。
『タイタニック』以後如何にして彼女のファンになりしかということに関して、はっきりした記憶はない。
それ以外に観た出演作は、製作年順に、
●いつか晴れた日に(1995)……たぶん部分的にしか観ていない
原題/原作:Sense And Sensibility(J・オースティン『分別と多感』)
●エターナル・サンシャイン(2004)
ジム・キャリーと共演
●ホリデイ(2006)
キャメロン・ディアス、ジャック・ブラック、ジュード・ロウらと競演
●レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008)
レオナルド・ディカプリオと再共演
●コンテイジョン(2011)
DVDのコレクション数二千数百を誇る友人のJ君から、ケイト・ウィンスレット出演作を5本借りた。
きっかけは彼がFacebookに『愛をよむひと』のDVDのことを書き込んだことだ。
ウィンスレットがアカデミー賞の主演女優賞を獲得した記念すべき作品を、まだ観ていなかったので「貸してくれ」とメッセージを送った。
彼の手元にはウィンスレットの出演作が8本あって、すでに観たものとダブらなかったのが5本あったということだ。
その5本は製作年順に、
●クイルズ(2000)
原題のQuillsとは、羽ペンのこと。
本作の主人公であるサド侯爵が内なる思いを吐露するために欠かせない道具である。
ウィンスレットはサドの世話をする小間使いマドレイヌを演じている。
●アイリス(2001)
原題のIrisは、実在した作家アイリス・マードックのこと。
ウィンスレットは若き日のアイリスを演じている。
●愛をよむひと(2008)
ベルンハルト・シュリンクの原作Der Vorleser(邦訳は新潮社刊『朗読者』)を読んでいないが、忠実に映画化されたということである。
しかしながら、その話に説得力がない。
結末に関しても、はなはだ不満である。
主演女優におおいに肩入れしている当方としては「ウィンスレットがかわいそう!」という気持ちでしか観られなかったというわけである。
●おとなのけんか(2011)
原題のCarnageは「虐殺」。
二組の夫婦が言葉の機関銃で撃ち合う話だ。
元は舞台劇で、本作のカメラもあまり移動せず、撮影場所は二か所である。
一つは、彼らの息子たちが喧嘩をする公園(カメラは一点から不動のまま)。
二つ目は片方の親のアパートで、カメラはあちらこちらを動き回るが、最大でも扉の外の廊下までしか出て行かない。
本編は一時間と少しであっさり終了してしまう。
あえて映画化する必要があったのか、と思わせる作品。
●とらわれて夏(2013)
原題/原作のLabor Day(ジョイス・メイナード著、邦訳『とらわれて夏』)は、米国では九月の第一日曜日にあたるので、邦題に「夏」を入れたのだろう。
結末がよかった。
借りた5本の中で最もよかったのは『クイルズ』。
他は、たいしてよくない。
『愛をよむひと』の原作が世界的ベストセラーになったなんて、信じられへんね。
ただし、ウィンスレットの演技は、どの作品においても文句のつけようがない。
プロフェッショナルな女優である。
あえていうならば、メリル・ストリープの跡を襲うのは、この人だろう。
『愛をよむひと』に関するエピソード。
ニコール・キッドマン主演で撮影が始まったが、彼女は妊娠して降板。
当初キャスティングされていたウィンスレットに再び役がまわってきたという。
キッドマンのままの方がよかったのではないか、と思う。
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